「トヨタ認定中古車なら安心ですよね?」
これはお店でも、問い合わせでも、ほんとうによく聞かれる質問です。
正直なところ、この質問に対しては
「安心なことが多いけど、100%ではない」
というのが、現場にいる人間としての正直な答えです。
今回は、普段なかなか表に出ない“現場の感覚”も含めて、トヨタの中古車について率直に書いてみようと思います。
トヨタ認定中古車が「安心」と言われる理由
トヨタの中古車が安心と言われる一番の理由は、やはり台数の多さと整備体制だと思います。
全国に拠点があり、部品がすぐに手に入り、整備のノウハウも統一されています。
実際、同じ年式・同じ走行距離の車でも、
・整備履歴がしっかり残っている
・定期点検を受けている
こういった車は、故障のトラブルが圧倒的に少ないです。
それでも「絶対安心」とは言い切れない理由
ここは正直に書きます。
トヨタ車でも、壊れるときは壊れます。
特に多いのはこのあたりです。
- バッテリー上がり
- エアコンの効きが弱くなる
- センサー系のエラー表示
今の車は「壊れにくい」反面、「電子部品が多い」ので、昔とはトラブルの中身が少し違ってきています。
エンジンやミッションは元気でも、電装系で修理代がかかるケースもあります。
中古車で一番大事なのは「メーカー」より「前の乗り方」
これは本当に現場あるあるですが、
同じトヨタ車でも、前のオーナーさんの使い方で状態はまったく別物です。
例えば、
- 通勤で毎日20km走っていた車
- ほとんど週末しか動かさなかった車
- 距離は少ないけど短距離ばかりの車
この3台、エンジンの中の状態はかなり差が出ます。
年式や走行距離だけでは分からない部分なので、ここは必ず「点検記録」や「整備内容」を聞くようにしてください。
トヨタ認定中古車を選ぶときに見てほしいポイント
私が普段お客さまに必ずお伝えしているのは、この4つです。
- 修復歴の有無(フレーム修正があるか)
- 点検記録が残っているか
- 消耗品(タイヤ・バッテリー)の状態
- 保証がどこまで付くか
この4つが揃っていれば、正直かなり安心して乗れます。
まとめ:トヨタ認定中古車は「素材は良い、でも見る目は必要」
トヨタの中古車は、ベースとなる車の出来が良い分、
「ちゃんと選べば、長く安心して乗れる」車が多いのは間違いありません。
ただし、
- 安いから
- トヨタだから
という理由だけで決めてしまうと、あとから思わぬ出費につながることもあります。
このブログでは、こうした
「買う前に知っておいてほしいこと」
「あとで後悔しやすいポイント」
を、なるべく正直に書いていきます。
“監修:トヨタ案内人”
